音が足りない | 猫背日記・東京篇

音が足りない

音楽に、そんなに詳しくない。

ピアノはなんだかんだいって10年近く続けた気がするけど

今となっては全く弾けず。

練習嫌いやし、先生の子供とファミコンするかしゃべってるか・・・

 

熱く語るとか、そういうんでもない。

好きな音楽はもちろんあるし音楽を持ち歩いたりもするけれど

聴くほうもそんなに熱心じゃないんかもなー、と思う。

本が好きだから

読書中は自分のまわりに音楽の入り込むすきがなくなってしまう。

 

どこかで、自分には音が足りないと思っている。

そのせいか、たまにライブに行くと、がつんと持っていかれてしまう。

昨日はまさにそんなかんじの、いい音を聴いた。

場所はなんと、京都のお寺。普段なかなかない雰囲気やったし

サックスうますぎ!すごいピアノ。指まわるまわる。

曲に入り込むと自分がどこにおんのかとかわからんくなる。

音楽ってすごい・・・

無敵っぽいな、と思う。

そんな時に自分に音が足りないことをくやしく思ったりする。

終わったとき、となりに座ってた後輩が

「途中でちょっと泣きそうになりました」と言って

その言葉にも、なんか打たれた。いいなぁ音楽。かわいいなぁえみ。

いってらっしゃーい。ブログつくってね。

帰りに車内から見る夜桜とか、みんなで京都を歩いた空気とか、

そういうのも音とともに残る気がする。

 

はじめてライブに行ったのは高校生のとき、スピッツ。

野外で、海が見えていて、船が通ったり鳥が飛んでたりしてた。

だんだんと陽が沈んで、空がオレンジになってゆくのを見ていた。

夜になって最後に花火上がって

駐車場まで歩きながら見上げた月がありえないくらい赤くて大きくて

「なんかすごいぞ、この夜は」と思った。

何を着ていたか、何を見たか、何を思ったか。全部覚えているし、残っている。

これが始まりで、いまに続く。

 

日曜はさすがに時間があるけど、パソコンに向かいすぎ・・・

江戸の世界でも味わっとこ。

今日の本は 「橘花の仇」

まだ読み始めやけど、何巻かあるからおもしろければ続けてずっと読める。

こういう状況がしあわせ。