扇子パラダイス | 猫背日記・東京篇

扇子パラダイス

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好きなのにあまりない。Segafredoよ。
店員が無理矢理イタリア語なので、ピアノピアーノ(南船場の)思い出した。

学生のとき、飲みのあとあそこでお茶ってパターン、

めっちゃしてたな・・・と。

の割りに、今南船場って地名が出てこんかった。

老化ってこわーい


水曜日なので、無理やり映画に。

めっちゃあやうく、立ち見になるとこやった。何あの人気。

「時をかける少女」みた。


レビューで異様に人気やから、ハテ?なぜに?

って思ってたけど、アニメ気分だったので行ってみたら。


・・・・・ここは何処?ア、アキ・・・ハ・・バラ?


いやー。むんむんしてた。

男性おひとりさま率のあの高さ。のわりに、立ち見大盛況。

立ち見の映画自体ひさしぶりやったけど、

男子率のあんな高い映画は初めてかもしれません。

団体できて、ロビーの展示原画をデジカメ撮影してるひとたちもいた。

・・・キャラクターデザインは貞本義行だったな・・・

細田守監督って・・・ああ、あれとかコレとか・・・ね・・・

もう座ってもむんむん。アニメが好き!という、あの空気。

まわりの方々の会話を盗み聞きしつつ、笑いをこらえてコーラを飲んだ。

皆テンションたかっ!おもろいわー


席は中段の、通路から3番目。見やすい席確保。

となりはいっこ席があいていたのだが、そこに声!

「すみませんっっ!!!ここって、あいてますかっっ?!」

・・・オイオイ勢いあんなー語尾がキレキレだなー

「はいーあいてますけどもー」

と答える通路側のひと。

声をかけてきた男性、うれしそうにほほえむ。

そして、取り出した扇子をイスのうえに置いて、

嬉々として自分がキープした席に荷物を取りに戻っていった!!

いやあの、そりゃあなたが最初に取った席よりここはいいでしょうが、

いい大人ですから、喜びは抑えることもできるんですよー

「ひゃっほう!」って駆け出す人実写で始めて見ましたよー


そのうえ扇子?!

自分の隣の席のうえにさらりと扇子ですよ。

ふとまわり見たら扇子であおいでるひと結構いるわけですよ。

何?常備アイテムなの?みなさん?

わりと普通なひとあり、おでぶさんあり・・・

前後左右、おひとりさま男性に囲まれて見るアニメ映画て。

もうみんな「うきうき」って背中からだだ漏れ。

会場観察がすでにおもしろすぎるんですけど。


映画自体もわりとおもしろかった。

レビューの5星連発はどうかとも思うけど、

自分は実写・原田知世信者でもないし、

スカートが短かろうが入浴シーンがどうのかもアレですし。

リアリティーだどうこう言う前に、エンターテイメントやろ。

わかりやすく青春で、主人公が単純で、おもしろいと思った。

夏のかんじもよかったし、高校生活の雰囲気もよかった。

地味だけど、確かに。壮大ではないけど。

色がいいとか、じわっといいとか、なんかちょこちょこいいのが

続くかんじ。

こむずかしいことは誰かがやってて、こういうのがあってのバランスだ。


終わったあとに、うしろでやたら笑ってたひとが

「これは予習なしでも楽しめる出来ですな!」

「○○や△△に続く、よい作品ですな!」

って喋ってたのも含めてもう、今日の日がツボ。

エンドロールに誰も席立たないのもひさしぶりに見た。

空間がすごかったけども。

帰ってネット見たら、一般の感想に

「『萌え~』とか聞こえてきてもう最悪でした」

って書いてあったけど、

逆にそんなん聞こえてきたらもう自分完全に大笑いだったなー

と思った。

いろんな意味でベタな映画と、その観客たちでした。