右ななめうしろ | 猫背日記・東京篇

右ななめうしろ

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一週一美術館キャンペーン中。

先週のベルギー王立に続き、上野の仏像展に行ってきた。

これは行ったあと。上野のスタバで余韻に浸るの図。

上野アトレのスタバの店員さんはめちゃいいです。

超混んでたけど、すごい優しくかわいらしかった!オアシス!

ダブルトールラテといちごシフォンケーーーキ!



先週で額と彫刻に刺激を受けたため、彫りつながりで仏像に。


いやー、雨。いやー、寒い。

そんな日曜日に仏像。

家で勉強してようかとも思ったものの、行かずにいられなかった。


結果。

図録(厚さ約3センチ)を抱えて帰る結果になるわけです・・・

さすが日曜ですんごい人垣だったけれども。

午後いっぱいかけてまわって、閉館前30分でガラガラになったところを

さらに2周しました。


いい。すばらしいね、仏さま。

国宝の『十一面観音菩薩像』が、会期中後半から登場で、

これ待って行ってよかった。

ゆったりしなやかなかんじといい、表情の変化のある面といい、

すばらしく見惚れてしまった。

何周しても、そこに止まってしまって、もう360度くまなく嘗め回すように鑑賞。

特に、右ななめうしろから見ると体のしなやかさとかわかって、すばらしい・・・


合戦の際に村人が土に埋めて隠して焼失をまぬがれた、とか聞くと

ほんとに 「ナイス、村人!」

燃えてしまったら、今見てないもんなぁ。

燃えてしまったものも沢山あったんだろうなー

でも今、燃えてないものを大事にせんとねー

と、これまた先週に引き続き時の流れにしみじみ。


よくもまぁ、21世紀まで。ようこそ。

対峙できて、光栄です。


木なのにやわらかいかんじするし、

なんか歩きそうだし、躍動感もあるし・・・

伸びやかな仏さまもいれば、きびしそうな仏さまもあり・・・

見るときの自分の気持ちによっても変わるのだろうな。



ヨーロッパでさんざんすごい教会建築とか像とか絵とか見てるときは

「なにゆえここまで凝りますか・・・すごいねぇ・・・」

といまいち他人事でございましたが、

信仰心とはすごいものなのだなーと今さらながら思います。

特別な存在になるものの、力。


だからといって、何かにものすごーく傾倒するとか、

沢山制約を与えるとか周りに心配をかけるかんじで突っ走るとか

そういうことはないと思いますが。



ただ、会場で、おばあちゃんが手を合わせているのとかを見ると

「ああ、美術品である前に、祈る相手なのか」

と思ったり。

なんか、すごくきれいで印象的だった。

祈ることは、日常のものなのだ。


毎週がつんとキャンペーンは、まだまだ続く。

これは東京のいいところだと思う。


などと、前向きになってみたり。

帰り道の読書は会社の書棚から拝借した

茂木健一郎 『脳の中の人生』
手塚治虫の『ブッダ』も読み返したい。わかりやすい影響!